Q1、まずは、「deece」制作のきっかけと経緯について、教えてください。デートの行き先や知り合いと食事する場所を探す際、インターネットで検索する方は、多いかと思います。行き先が決まっていれば、既存の場所探しサイトが詳細な情報を教えてくれるので、非常に便利です。しかしながら、まだ行き先が決まっていない場合、既存の場所探しサイトで探そうにも、情報の見せ方やUI/UXの問題から、「ここに行きたい」と思えるスポットを発見することは、困難だったように思います。インターネットの場所探しには、「こんなスポットがあったんだ」というような予期せぬ発見(セレンディピティ)が必要なんです。そのような経緯から、メディアでもありツールでもある、より発見性を高めた場所探しのためのサービスが必要だと思い、開発に着手しました。「deece」という名前は、英語圏のネットスラングで「cool」や「great」という意味を表す言葉です。場所探しなら「deece」を使うことがカッコイイ、そんな思いを込めて、この名前をつけました。Q2、「deece」とは、どんなサービスなのでしょうか?優れた空間デザインを有するスポットや、そのエリアで一度は行っておくべき、ランドマーク的なスポットを厳選して紹介するサービスです。場所探しのサイトなので、カテゴリやエリア等の詳細検索をすることも可能です。現在の「deece 」β版では、「雑誌的場所探し体験」ができるサービスをめざしています。雑誌をおもむろにめくっていると、意図せずとも気になる情報が飛び込んでくるような、そういった体験を「場所探し」というフィールドで実現したいと思っています。Q3、関東圏以外のエリアの情報提供はお考えですか?現在は首都圏が中心ですが、ありがたいことに、ユーザーの方からも、関西エリア等へ拡大のご要望をいただいておりますので、順次全国的に拡げていきます。エリアだけでなく、アミューズメント、ビューティーといった、他カテゴリにも対応する予定です。少数精鋭でハイクォリティなサイト作りに注力Q4、サイト制作で最も苦心している点は、何でしょうか?場所探しサイトの使命は、ユーザーにとって行きたいお店が見つかり、実際に行ってもらい、その結果満足する、というフローにあります。そのため、スポットの選別はもとより、スポットの魅力を伝えること、ユーザーに「行きたい」と思ってもらうことが課題となります。その取り組みとして、写真のクオリティや想像させる文章の執筆に、強く力を入れています。既に100名近いライターさんから、ご応募をいただいておりますが、通過人数は数人程度と、少数精鋭の編集部を構えています。Q5、「deece」は、今後どのように育っていくのでしょうか?未来への展望をお聞かせください。現在のβ版「deece」では、情報を厳選することにより、発見性を押し出していますが、本リリースの際は新たな仕組みで、情報は詳細かつ膨大にありながらも、行きたいスポットがすぐに見つかる、そんなサービスを作りあげていきたいと思っています。これは、「検索のできる雑誌」から、「場所探しプラットフォーム」への進化を意味しています。飲食店を探すなら、美容院を探すならではなく、場所探しなら「deece」。そう呼ばれるプロダクトにまで、成長させていきたいと願っています。(中略)