2013年、訪日外客数は1036万人を突破。2020年の東京五輪誘致の決定を受けて、国は2020年に訪日外客を2000万人にする目標を掲げる。 これまでの訪日観光は、東京と大阪間の名所を5日程度で回る「ゴールデンルート(Gルート)」ツアーが主流。しかし一方で、観光名所でもなく、普段日本人もあまり行かないにもかかわらず、多くの外国人が訪れ、人気を集める場所がある。なぜ彼らはそこに行くのか? 何が彼らを惹きつけているのか? 外国人の視点で見た魅力的な日本の観光資源のキーワードは「復古」と「革新」。「復古」は、現代日本人が忘れかけている伝統的日本の価値を持つもの。そして「革新」とは、日本ならではのユニークな価値を持つものを指す。今回は「復古」の例として岐阜県高山市、「革新」の例として長崎県・軍艦島の訪日観光戦略を紹介する。