ある日突然、新設された「インバウンド事業部」へ異動の辞令が――。そんな「おもてなし時代」ならではの人事も耳にするようになった。「訪日外国人客」は、観光立国を目指す日本の企業にとって社運をも左右する重要キーワード。実際、いち早くインバウンド事業で成果を上げ、早くも昨年7月にインバウンド戦略部門を独立させたドン・キホーテのような企業も登場している。 日本企業の前に突如現れた、そんなインバウンドという宝の山に、どのように取り組んでいけばいいのか。斉藤茂一さんは、オリエンタルランドを経て日本企業の運営サービスコンサルタントとなり、2000年に中国に進出。中国企業の販売サービスなどの研修で講師を務め、数万人に上る中国人の指導に当たってきた。そんな斉藤さんを講師に、インバウンドビジネスのキモを聞く。