1つの展覧会で何十万人もの人を集める日本の美術館。“集客力”では間違いなく世界一だが、美術館文化と捉えた時、いつになってもフランスや米国にキャッチアップできないのはなぜなのか。この4月、開館4周年を迎えた東京・丸の内の三菱一号館美術館で館長を務める高橋明也氏は、国立西洋美術館の学芸員として活躍していた時代から、日本の美術館の在り方に異を唱えてきた。既存勢力へのアンチテーゼとして斬新な美術館経営を実践する高橋氏に話を聞いた。