インバウンド観光で注目浴びる現代アート宿にはホームページもなく、予約は電話のみ。女将さんをはじめ、英語を話せる人は一人もいませんが、どこで知ったのか世界中からお客さんがやってきます。 どうやって予約を受けているのかと疑問に思いますが、外国人に同行する日本人や他のホテルからの紹介、あるいは飛び込みでの宿泊も結構あるといいます。電話はほとんど分からないものの、「トゥモロー(明日泊まりたい)」「トゥモロー・ノーノー(明日はダメ)」で通じてしまうとか。女将さんがお客さんに書いてもらっているというノートには、様々な国の言語で直島や宿へのメッセージがつづられています。 実は、観光庁の外国人のニーズ調査で、欧米の人の期待値が高いのは「伝統的な景観・旧跡」59.5%、満足度が高いのは「日本人の生活に対する興味・日本人との交流」37.8%という数字が出ています。外国人が「志おや」に求め、得られる満足はまさにここにあるのではないでしょうか。